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仮想通貨(暗号資産)取引サービスのインフラを支える【SREチーム】とは?

金融リテラシーにかかわらず、誰でも使いやすいサービスを提供することにより「新しい価値交換」を身近に感じられる機会を届けることをミッションとしているコインチェック。

そんなミッションを支えるのは、暗号資産取引サービスCoincheckのインフラ開発を担当するSRE(Site Reliability Engineer)グループです。

SREグループは、サービス運用開発部に属するグループ。

組織図


この記事では、SREグループの業務内容やチームの雰囲気、働きかたをご紹介します!取材にご協力いただいたのは、SREグループの渡邉隆志(通称:わたりん)さん。

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Coincheckのインフラを支える!SREの業務内容は?

ーSREグループはどのような業務をしているんでしょうか?

業務内容は、主にAWSを使用したインフラの構築・運用です。トイル削減や、セキュリティ・信頼性向上、また会社全体の開発スピード向上のための開発がメインの業務ですね。

例えば最近ですと、下記の業務を行っています。

Infrastructure as CodeやGitOpsの強化
AutoScaling等の自動運用の導入
セキュリティツールの入れ替えや、設定の強化
各種ツールやミドルウェア等の継続的なバージョンアップ
監視設定の継続的な見直し
Deployの高速化・安定化のためのDeploy方式の変更
検証環境の強化

また、新規サービスのためのインフラ構築の案件もありますね。既存の構成を使い回すのではなく、サービスの要件にあわせてどういった構成がよいかをよく検討します。

その結果、Serverlessやコンテナなどを活用した新しい構成をすることもあります。アプリケーション開発部門からの相談などもあり、そこからインフラの改善や構築につながることもあります。

他にも、インシデントがあったときの対応やそのポストモーテム、再発防止策の実施も大事な業務ですね。

もちろん、日常の監視と対応や各部署からの依頼対応なども毎日行っていますが、改善の効果も出てきて、最近はこういったトイル業務の割合がよく言われている50%以下に収まるようになってきています。SLOも最近策定して、運用を始めました。

技術好きのメンバーばかり!活発な議論が良い関係性に

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ーチームの雰囲気や働き方はどうですか?

SREグループは私を入れて5人です。インフラ・SREをずっとやっているメンバーから、元iOSやサーバーサイド開発エンジニアもいます。年齢は私が40代で、その他のメンバーは30代前半くらいです。

チームの雰囲気は非常にいいと思います。心理的安全性が担保されているというか、気になる点があれば遠慮なく意見を言い合いますね。

技術が好きなメンバーばかりなので、「こんなものがあるらしいよ」「これってどんな内容なの?」など、日常的に技術的なコミュニケーションを取っています。こういった議論を活発にしているからこそ、お互いを尊重しながら意見を言い合える関係性ができているんだと思います。

ー今はどのような働き方をされているのでしょう?

今はほぼリモートワークですね。自宅のネットワークだと時間がかかってしまう時などは出社することもありますが、基本的には自宅作業です。

リモートになってからは毎日朝会・夕会を実施しています。なにをやっているかの共有はもちろん、業務内容の意見交換や相談などもできるようにしています。四半期かけて週に数回1日1~2時間ほど時間をとり、今の課題や今後やっていきたいことの議論もしていますね。

定例以外にも、SlackとあわせてZOOMにもグループの常設部屋を用意していて、雑談から相談まで密にやり取りができるように心がけています。グループ内で簡単な勉強会やワークショップ的なことをしたり、隔週でのKPTなども実施してますよ!

コインチェックならではの魅力や課題は?

ーコインチェックならではのSRE業務の魅力や課題などはありますか?

コンプライアンス対応だけではないセキュリティ対策を実践できるところですかね。金融業としての統制・セキュリティとネットサービスとしてのアジャイルの両立に挑戦できるのは、コインチェックならではの環境だと思います。インフラに関する部門・個人の裁量が大きい点も魅力です。

上司や執行役員との風通しがいいことも特徴的ですね。担当執行役員は開発だけでなく、インフラやセキュリティのバックグラウンドもあるので、現場のことをしっかり理解してくれています。またお金についても規模感のズレがないのはとても仕事がしやすいです。

課題でいうと、セキュリティを最優先でやってきたのでそれ以外のことが追いついていないんですよ。いわゆるトイル的な業務がまだまだ残っている状態です。

セキュリティのために、SREグループでは私を含めメンバー全員が暗号資産の鍵には一切アクセスすることができないようになっていますし、本番環境へのSSHや構成変更などもできないようになっています。なので、この制約の中でいかにうまくやっていくか、を考えるのがとても大事ですね。

今のコインチェックは、サービス・組織ともに、モノリシック・単一RDBでサービスが提供できるぎりぎりのところに近づいてきていると思っています。

だからこそ、今後サービスが伸びていく中での負荷対策や、アーキテクチャ更新などをリアルで体験できる可能性がある。会社規模やサービスの成長を肌で感じながら対策をしていくことはなかなかできない面白い経験だと思います。

転職の背景は、IT統制やセキュリティの経験を活かせる環境

ーコインチェックに入社するまでは何をされていたんですか?

ポータルサイトの会社でコミュニティ系サービスの開発をやっていました。

2006年に同じ業界で転職したんですけど、当時サーバー周りのことをわかる人が少なくて、その中自分はデータベースなどもわかる方だったので、そこからインフラを担当するようになりました。

コインチェックに興味を持ったのは、元上司だったニールさん(現コインチェック執行役員、VP of Engineering)に声をかけてもらったことです。

サービス運用開発部 部長:佐藤ニール

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当時は新規事業のプロジェクトに注力していたので話を聞いただけだったんですけど、プロジェクトが終わったタイミングでコインチェックへの転職を決めました。

新規事業で決済関連のシステムに関わったのと、以前からIT統制とかセキュリティとかも担当していたこともあって、自分がこれまでやってきたことがどこまで通用するのか試してみたい!と思うようになったのが入社の決め手ですね。

一緒に働きたいのは、何より技術が好きな人

ーSREグループに向いている、一緒に働きたいと思う人はどのような人でしょうか?

技術が好きな方ですね。チームの雰囲気の良さは、「技術好き」という共通点が大きいと思っています。あとは、アラートやメトリクス、ログなどを見るのが好きな人は向いているのではないでしょうか。

ただ、新しい技術やシステムをどんどん使いたい!という人は難しいかもしれません。

高いセキュリティ・統制要件の裏腹として、自由に本番環境をいじることはできないですし、どうしても高い信頼性を要求されます。こういった制約がない会社に比べると、どうしても技術的な自由が少ないとか、進みが遅いなどと感じたりする場面は出てきてしまいます。そういった制約のなかで、いかにより良いものを素早く作っていくのか、ということを楽しめる方が向いていると思います。

一緒に仕事をしていく仲間なので、自分だけの仕事を作って抱え込まないように、積極的に議論やコミュニケーションをとっていける人だと嬉しいですね。

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インタビューにご協力いただきありがとうございました!

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