コインチェック3人目社員だった開発部長が語る、仕事で大切にしている価値観と今後の挑戦
コインチェック採用広報(@coincheck_hr)です。コインチェックは、「変化の大きい業界の波に乗れる、リスク許容度が高い人たちが集まったチーム」だと私自身とても強く感じているのですが、そのカルチャーを語ってもらうのに、選んだのは、在籍中にこのカルチャーを体現していた元コインチェックのウォレット開発運用部長 光田 貴さん(@34ro)。敢えての卒業生インタビューです。暗号資産市場の草創期をコインチェックで過ごした卒業生が語る、コインチェックのカルチャーをぜひご一読ください!
光田さんは、2016年6月にコインチェックに入社以降、サーバサイドの開発に従事。2021年10月よりウォレット開発運用部の部長に就任し、2022年7月末にコインチェックを退職して独立しました。現在は子育てに励みながら、新しい事業に挑戦中です。
大手ネット広告企業のシステム開発からキャリアをスタートし、コインチェックに3人目の社員として入社し、約6年間勤めた光田さんが、なぜ大企業からスタートアップに転職したのか、また、コインチェック在職中のハードシングスを伺いました。
大手IT企業から暗号資産スタートアップへ
ーー大学卒業後のキャリアやその経緯を教えてください。
私は大学卒業後に、ヤフー株式会社に新卒で入社しました。当時はIT・Web系の仕事に関わりたい気持ちが強く、スマホアプリに興味を持っていました。ヤフーでは4年ほど働いてました。
ーーその後、コインチェックへ転職されたきっかけや経緯を教えてください。
ヤフーで働いていた時に、暗号資産を知りました。暗号資産のことを調べてみると市場の伸び代と将来性を感じられるようになりました。
暗号資産企業を探したところコインチェックを見つけ応募したところ内定をいただくことができ、2016年に26歳でコインチェックへ転職しました。
仕事に対する熱量が高いコインチェック
ーー当時のコインチェックはどんな雰囲気でしたか?
当時のサービスの雰囲気としては、お金を扱うサービスの中では証券系よりWebサービスのような雰囲気でしたね。証券系企業は多機能、Web系企業は機能を絞るイメージを持っていました。
また、2016年当時、社内で暗号資産事業に従事していた従業員は3人でした。今とは人数がかなり異なり部署もありませんでした。
仕事に対する熱量はみんな高かったです。睡眠時間を削って働くというわけでもないですが、仕事に関係しないことにほとんど時間を使わない空気でした。起きてる時間のうち仕事に費やす時間の割合がとても高い状態でしたね。
ーー入社してからの仕事内容も簡単に教えてください。
入社当時は、システム開発のサーバーサイドやWeb画面の改修、問い合わせ対応など幅広く対応していました。スタートアップでしたので、開発以外の仕事も幅広くやらないと事業が回りませんでしたね。
問い合わせ内容も様々で「入金不備」などの対応もしていたのが懐かしいです。
その後はウォレット開発寄りの業務へフォーカスし、コールドウォレット開発グループのエンジニアやマネジメント、さらにはウォレット開発運用部の部長も担当しました。
ハードシングスはマネジメント、バイアスをかけすぎないことが大切
ーーこれまでのキャリアの中で経験したハードシングスや、失敗談があれば教えてください。
一番のハードシングスは、2018年の流出事件と初めてのマネジメントでしたね。マネジメントで意識していたことは、相手の発言に対して、自分の主観や固定化された概念を極力脇に置いた上で解釈するよう心がけていました。
人は考えが一人一人違うため、もちろん自分と相手の考えも異なります。なので、相手にバイアスをかけすぎないようにしてましたね。
また、悩んだ時は、マネジメント経験のある飯田さん(@iidana0ki)*や社外のマネジメントをされている方にもよく相談してました。客観的な意見をいただけるので自己成長に繋がる良い機会でもありました。
キャリアチェンジに必要な覚悟は"葛藤"があるかどうか
ーーヤフーからコインチェックへの転職のように、業界や会社規模が全く異なる転職は「大きなキャリアチェンジ」に映りますが、そんな時、どんな覚悟が必要だと思いますか?
私の考え方だと、「次の仕事を選ぶ上で葛藤があるかどうか」だと思います。自分の心の中で「この選択肢は会議をして全員が賛成するのか、または半々で割れるようなことなのか」といった葛藤をした上で選んだ選択肢であればうまくいく気がします。
良い選択をするのではなく、選んだ選択肢を良いものにすればいいと思ってます。
ーーヤフーで働いていた時、いつ頃からベンチャーへの転職を考えていましたか?
入社1年目のころは特に考えてはおらず、ずっとヤフーにいるイメージを持っていました。ただ、ベンチャー企業からヤフーへ転職してくる人も多く見てきて、そのような方と接していると「ベンチャー企業への転職はハイリスクハイリターンの世界があるんだな」と知り、ベンチャーへの転職も気になり始めました。
常に十分にリスクを取っているのか、を常に意識している
ーー光田さんが働く上で大切にしているマインドがあれば教えてください。
コインチェックで働いていた時は、タスクを分散させずに一つのことに集中することを大切にしていました。
ただ、リーダーになるとマルチタスクも常態化していたので、スケジュール管理を徹底してMTGを極力減らし、1日のうち1時間でも多く集中する時間を確保するよう心がけていました。
あとは、余計な考え事をしなくても済むように、手元のメモに考えたことを一通り書いて脳から排除して、目の前のことに集中できるような工夫をしていました。
ーー 一点集中は大切ですよね。余談ですが、私が所属している採用PRでは、最近スクラムを導入したのですが、アウトプット量が以前より3倍ほど増えました。あと、仕事をする上で意識している価値観はありますか?
仕事をするうえで「自分のリスク許容度に対して十分にリスクを取っているのか?」と時々考えるようにしています。リスクを取らないとアップサイドも期待できないので、十分にリスクを取った状態でないとちょっと物足りない感じがしてしまうためです。ただし、アップサイドが期待できないリスクもあるので、とにかくリスクをとればいいというわけではありません。
私はコインチェック在職中に子供が生まれたのですが、子供ができても体感的なリスクはそんなに増えませんでした。不安定な仕事や子育てといった不確実性の高いものを抱えるとリスクが増えますが、キャリアを重ねると自分の中のリスクを受け止める器も徐々に増えていくので体感的なリスクはあまり増えていない気がしてます。
ーー面白い喩え方ですね。リスク許容度の観点でいうと、コインチェックで働いている人はリスク許容度の高い人が多い気がします。続いての質問ですが、コインチェック時代の経験が光田さんの仕事観や人生に対して何か影響を受けたものはありますか?
以前のコインチェックは起業したいという人が多く、そんな人たちとの出会いは刺激的で、「起業することは特別なことではない」という考えに変わったと思います。実際に卒業された方で、規模の大小はありますが会社の経営をされていらっしゃる方が何人もいらっしゃいますね。
コインチェックは個人プレーから組織の力へと変化している
ーー光田さんはコインチェックに6年ほど在籍されていましたが、月日が経つにつれてカルチャーに何か変化はあったと思いますか?
まず、変わらないところは、和田さんの思想が残っていることです。多くの人は止めそうな難しそうなこともなんとかできるのではないかというスタンスで進めていったり、積極的に業界初を追求する思想は今も残っていると思います。
反対に変化したところは、より大きな会社になり個人プレーよりは組織の力で仕事を前に進めていくカルチャーになったことだと思います。従業員人数も私が退職する時には200人ほどに増えており組織としての変化を感じさせられました。
ーー今後2,3年後に挑戦したいことはありますか?
人の役に立ちたいことをやりたいです。コインチェックで学んだことですが、会社には利用者、従業員、経営者、株主とステークホルダーがたくさんいますが、サービス提供者としては各ステークホルダーのうち利用者がもっともコアコンピタンスになることが多いと思っています。なので、利用者がついてくるようなサービスを作ることが重要だと思っています。
ーー最後にコインチェックへ何かメッセージはありますか?
応援しています!引き続き頑張ってください!(笑)
*元執行役員で現在休職中です。
最後に
コインチェック(@coincheck_hr)ではエンジニアを絶賛募集中です。
わたしたちは十数年前に生まれた、ブロックチェーン技術を活用し、価値交換を中心としたサービスを作る会社です。様々な構造が変わる瞬間、変える瞬間をみなさんと共有したいです。
少しでも興味がありましたら、カジュアル面談でお話ししましょう!