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RubyKaigi2023振り返りのオープンオフィスを開催しました

コインチェック(@coincheck_hr)は「RubyKaigi2023」に協賛、ブース出展しました。

当社の暗号資産取引サービスCoincheckは、RubyとRuby on Railsを用いて開発しています。Rubyコミュニティにおける情報に触れたい!多くのRubyistさんたちと会いたい!という気持ちで出展を決め、エンジニアと採用担当が総勢8名で参加しました。

RubyKaigi終了後、初めてのブース出展を終えた当社参加者が集まり、振り返りのオープンオフィス*を実施しました。Rubyコミュニティの熱量を初体験して興奮した参加者たちの声を、オープンオフィス実録としてお届けします!

進行役は、当社でエンジニアの開発体験向上に日々邁進するCTO室 浦邉 勇さん(@aru_uy5)です。

*オープンオフィスは、開催されることがコインチェック社内に周知され、社員誰もが参加できる会議の開催形式です。

Rubyコミュニティの熱量の高さを体感!

浦邉さん RubyKaigi2023の振り返りオープンオフィスを始めます。よろしくお願いします。

世界中のRubyistが集まるRubyKaigiに、当社は今回初めてブースを出展しました。ブースの目玉として、オリジナルゲームの「マイニングしりとり」とアイスコーヒーの提供の2つを企画しまして、参加エンジニアの方々にCoincheckのブースで足を止めていただきコミュニケーションを取りたい!と準備して当日に臨みました!


マイニングしりとりについてはこちら

RubyKaigiのDay1&2のレポートはこちら

浦邉さん 今日は、今回のRubyKaigiに参加した3人の当社エンジニアに参加してもらっています。CTO室石川雄樹さん、プロダクト開発運用部CREグループの日下宗之さん、トレーディングシステム開発運用部取引所開発グループの宮下優希さんです。さっそく3人に話を聞いていきたいと思います。

皆さんはこれまでにRubyKaigiに参加したことはあったんでしょうか?

日下さん 今回当社からの参加者でRubyKaigiへのオフライン参加経験があった人はいませんでした。私はオンラインでは参加したことがあったのと、過去のRubyKaigiのアーカイブ動画は視聴しました。

浦邉さん なるほど、ここにいる3人は皆さん初参加だったのですね。初めて参加してみてどうでしたか?

石川さん とにかくRuby界隈の人たちの熱量がすごくて。本当にすごいんですよ。みんな本当にRubyが好きだっていう感じが伝わってくるんですよね。この熱量をコインチェックのエンジニアみんなに感じてほしい!次回の話をしてしまうんですが、もう本当に是非々々できるだけ多くのエンジニアに参加してほしいですね。

カンファレンスそのものの熱量もすごいのですが、アフターパーティーなどのイベントもものすごく濃いです。松本の人たちが「Ruby景気だ!」って言ってたそうなんですが、街のあちこちでRubyistたちが交流して、要はいろんなお店で飲んで会話してお金を落としていたってことですよね。笑

僕は公式のパーティーの全部に参加したわけではないですが、どのイベントも熱量高く盛り上がっていて、偶然ですが実はイベントでカジュアル面談につながった出会いもありました。カンファレンスはオンラインでも視聴できるので、オフラインで参加するのであれば、それを目的とする場所ではまったくないですが、イベントやアフターパーティーの交流のほうがコアなのかもしれないです。そういう場に参加することを本当におすすめします。

日下さん 私はこれまでにRuby以外でもカンファレンスには参加した経験がなかったのですが、とにかく多くのRubyistが集っていることと、企業として参加している人が思っていたよりたくさんいた印象です。なので、Rubyを利用している企業の情報も得られると思いました。Rubyコミュニティに貢献したいという思いで参加している人も多くいることを感じました。

私はアフターパーティーには参加しなかったのですが、現地に行く前は各企業が主体でクローズドなイメージを持っていたのですが、現地に行ったらRubyKaigiの会場で参加者を募集していたり、思っていたよりもオープンなものだと感じました。思い切って参加すればよかったです。

浦邉さん 僕は東京にいて、SNSをずっと追いかけていたんですが、アフターパーティーもその他のイベントもものすごい盛り上がりでしたよね。

石川さん そういう場にMatz(Ruby開発者のまつもとひろゆきさん)本人がいたりするんですよね。カンファレンスに参加して、Rubyをつくった人に会える。そういうのが醍醐味なんだなというのを知ることができてよかったです。

宮下さん 技術系のカンファレンスにオフラインで参加したのが初めてだったんですが、ものすごい熱量を感じました。僕は公式のアフターパーティーには参加しなかったんですが、初日には複数社のエンジニアさんが参加する飲み会に行きました。Rubyをどう使っているのかなど、Railsをどう使っているか、APIとしてだけ使っているとか、システム構成のコアな話やチーム体制の話など、いろいろ情報交換ができて、そういう交流って大事だなと感じました。

浦邉さん エンジニア同士の情報交換の場にもなるのはすごくいいですね!

参加したセッションでRubyの今後の方向性を予感

浦邉さん 次の質問に移りますが、皆さんはどんなセッションに参加しましたか?このセッションは聞けてよかった!といったものはありましたか?

日下さん 今回はRuby3.3の話が結構多かったです。前回は型やYJITの話が多かったのですが、今回はVSCodeを利用した開発の内容や、開発時のレスポンスタイムやエラー内容の改善の話など、開発者体験を上げていきたいというセッションが多かった印象です。英語のセッションが半分くらいあるので、英語の勉強にもなるなと感じました。

石川さん 僕は聞きたいセッションを聞くことができました。型やYJITのセッション、parserのセッションに集中して参加しました。

型の話でいうと、Matzのキーノートセッションの最後に、今後のRubyの方向性を示していたのが印象に残りました。もう型を都度々々書くのではなく、RubyはLLMで行こうよという方向を示していて、ChatGPTで型を推測するデモを示していたのですが、Matzがそれを示したということで、本当にそういう方向に行くのかもしれないなと感じました。都度型を書くのではなく学習させて、という方向ですね。LTで同じような内容を発表しているエンジニアもいましたね。

協賛企業各社のブースでの体験も楽しい!

浦邉さん 協賛企業のブースについての話題に移りたいと思います。おもしろい体験ができたブースはありましたか?

宮下さん セッションに参加するほうに時間を割いていたので、すべてのブースを訪ねられなかったんですが、gifteeさんはブースでアカウントをつくって同社のサービスを体験できました。その場で体験しやすいサービスはいいなと思いました。

日下さん gifteeさんのブースでは、カンファレンスの参加者から参加者へ、その場で名前とメッセージを書いてAmazonギフトなどのギフトを贈れるサービスを体験できて、そういう参加型のものはいいなと思いました。Rubyでシューティングゲームを作ってデモを見せているブースや、クイズを実施しているブースが複数ありましたね。あとは企業ブースではありませんが、RubyKaigiが会場で17時以降に提供してくれていたオリジナルのクラフトビールがよかったです!

浦邉さん 他社のブースではエンジニアは何人くらい参加していましたか、という質問がチャットで来ています。

採用PR担当・都丸さん(現地で参加) ブースに立っている方の5〜6割はエンジニアさんだった印象です。ブース以外も含めて、企業ごとの参加者でいうと、例えばある会社さんは総勢30名ほどで参加されていて、うち20人ほどがエンジニアさんだったのではと思います。コインチェックは総勢で8名、うちエンジニア4名、CTO室2名だったので、総勢としてもエンジニアも少ないほうだったのではと思います。

エンジニア採用担当・戸井田さん(現地で参加) ブースにはエンジニアが1~3名ほどは常駐している企業が多かったですね。RubyKaigiをみんなで楽しもう!と20〜30人で参加してお祭り感を出している会社さんもありました。皆さん本当にRubyKaigiを楽しんでいるなと感じました。

浦邉さん 会社を挙げてRubyKaigiを楽しもう!盛り上がろう!という感じが伝わりますね。一方で、ブースの運営側の話も聞いておきたいです。ブースに立ってみていかがでしたか。ブースに立ち寄ってくれるエンジニアさんからはどんな質問をされましたか?

日下さん ブースではRuby以外の話題も多くしました。海外からの参加者はブロックチェーンに関心のある方も多かったように思います。日本国内からの参加者は、Coincheckをサービスとして知っていて使ったこともある方が比較的多かったように思います。ブースでの会話を通じて、CoincheckはRubyでつくっているんだよ、ということをRubyistに一定アピールできたのではと思います。

浦邉さん 実はRubyKaigiの直後に、RubyKaigiがきっかけで当社の採用に応募してくださった方がいらっしゃいまして!採用担当としても反響を感じています。

参加者全員で集合写真を撮りました!

RubyKaigi2024は沖縄開催!より多くのエンジニアで、より楽しめるよう準備して参加したい!

浦邉さん このオープンオフィスの前に、各参加者が振り返りのメモを共有してくれているのですが、そこから抜粋して、RubyKaigi参加&ブース出展の良かった点と課題を、ざっと私のほうでまとめてお伝えしたいと思います。

良かった点として、まずは当社エンジニアがRubyKaigiに参加できたこととブース出展できたこと。また、200名超のブース来訪者にコンタクト情報をいただくことができたので、これらの方と今後交流をしていけるようにしたいと思っています。ブースでブロックチェーンについて尋ねられる場面も多かったと聞いているので、当社主催でイベントを実施する際のテーマにしていくことも検討したいです。ブース運営の面では、コーヒーを提供したことでコインチェックのブースで足を止めてもらうことができたのも良かったと思います。当社のエンジニアの方々のアイデアでブロックチェーンの想起を狙ったオリジナルゲーム「マイニングしりとり」を提供できたのも、当社らしさを打ち出せて、とてもありがたかったですし良かったと思います。

次回に向けての課題としては、CTOをはじめ更に多くのエンジニアで参加しよう!というのがまずあります。また、他社さんがRubyKaigi前後でさまざまなイベントを実施されていて、RubyKaigi当日だけでなく、ずっと楽しめる、交流する場が用意されていることを実感できたので、当社もぜひ取り組んで行きたいと思っています。同様に、SNSやオウンドメディアを通じた情報発信ももっと積極的に行っていきたいです。当社はRuby技術に関する発信がそもそも少ないので、この点も今後どんどんやっていきたいと思います。今回はブースでエンジニアさん向けのパンフレットをお渡ししたのですが、手元に残してもらいエンジニアさんに有用なコンテンツが載ったものを作りたいという思いを強くしています。以上が課題のまとめです。

さいごに

Coincheckは2014年のサービス提供開始当初からRubyおよびRuby on Railsを用いて開発してきました。現在も、バックエンド開発の大部分をRubyが占めており、「Coincheck」が180万ユーザー(※1)、取引所売買代金2.6兆円/年(※2)規模に成長できたのはRuby、RubyエンジニアおよびRubyコミュニティに支えてもらったおかげです。

ただ、まだRubyエンジニアは不足しているため、各ポジションでエンジニアを募集しております!

カジュアル面談も大歓迎

※1 2023年3月末現在の本人確認済口座数
※2 2022年4月〜2023年3月


コインチェックはエンジニア採用強化中です! ぜひ採用サイトにも遊びに来てくださいね。