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最大のパフォーマンスを発揮するための心得、コインチェックの“MOST”

 2014年に暗号資産取引サービスを開始して以降、コインチェックは「金融リテラシーに関わらず、誰でも使いやすいサービスを提供する」ためにサービス改善を続けてきました。暗号資産やブロックチェーンといった、難しいイメージのあるものをもっと身近に感じてもらうために、様々なサービス提供を行っています。

 コインチェックのメンバーが、同じ方向を向いて最大のパフォーマンスを発揮できるよう制定されたのが、2018年6月に制定された「MOST」と呼ばれる4つのバリュー。会社の人事評価にも組み込まれているMOSTに込められた想いをお伝えします。

MOST、それぞれの意味

 MOSTとは、コインチェックの4つのバリューの頭文字をとったスローガンです。まずは一つ一つご紹介します。

M: Maximize team results(チームの成果を最大化しよう)

どんなに優秀なビジネスマンも、エンジニアも、たった一人で成果をあげることはできません。仕事は全てチームワークであり、私たちは常にその行動と発言がチームにとって最適なのかを考えていく必要がある、という想いで作られたバリューです。
企業文化として、コインチェックでは「役職は組織運営上の機能であり、権威の象徴ではない」という考え方が根付いています。マネージャーだから偉い、というわけではなく、マネージャーという”役職・機能”を果たす人がいる、という考え方です。これも、チームでの成果を最大化するための大切な価値観です。
また、チームの成果をしっかりと出していくためには、対話による衝突を恐れず、建設的な話し合いをしていくことも重要です。それによって、より大きな成果を生み出していけると考えています。


O: Own your work (オーナーシップを持とう)

コインチェックでは、メンバー全員に、「自分の仕事に誇りと責任を持ち、独立したプロフェッショナルとして携わって欲しい」と考えています。仕事をしていれば、華やかなことばかりではなく、地味で細かい作業も多いものです。しかし、そういった丁寧な仕事の積み重ねが、新たな事業の創出やオペレーションエクセレンスに寄与していると考えています。会社としても、丁寧な積み上げをしっかりと評価し、社員それぞれがそのことを信じられるマインドセットを重視しています。


S: Surpass expectations(相手の想像を超えよう)

一人が持つ非凡な行動やアイディアは、時に凝り固まったチームの思考と雰囲気を良い意味で破壊し、新しいものを生み出します。コインチェック の暗号資産交換業は、常に時代のパラダイムシフト上に存在します。だからこそ私たちは、「常識を超えた発想」をスタンダードにして行かなければいけません。
コインチェックにおける「期待を超える」とは、圧倒的なスキルの発揮だけではなく、余裕や遊び心から生まれるクリエイティビティのことを指します。


T: Think integrity (高い倫理観を持ち続けよう)

コインチェックは、お客様の資産をお預かりしています。だからこそ、私たちは「誠実」であることを最も重視します。誠実な行動と発言が神経のように組織内外に信頼の糸を作り、その糸が束なることで、より強い組織となり、事業を成長させることができる……というのがコインチェックの考え方です。
また、誠実であるために、メンバーそれぞれ、だけでなく、コンプライアンス、ダイバーシティをはじめとしてサステナビリティなど社会が求めることも理解していくことが大切であると考えています。


 実はこれらのバリューは、会社から発表したコーポレート・アイデンティティを元に社内で公募したものです。コインチェックのメンバーが日々使いやすく、口に出せるようなものとして定着しています。

 たとえば、コインチェック社内の会議室には、バリューの名前が付けられています。今日もメンバー同士が、「16時からのミーティング、マキシマイズでお願いします!」「あれ、今朝ってサーパスでしたよね?」と、日々スローガンを口に出しながら仕事をしています。

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バリュー制定とコーポレートアイデンティティ

 コインチェックのバリューが正式に決まったのは、2018年6月。社員が一丸となって最大のパフォーマンスを発揮するために作られたものです。バリューのを作るにあたっては、部署横断のプロジェクトチームを結成し、コインチェックのコーポレートアイデンティティを導出するところから始めました。

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 この図にも書かれている通り、バリューは「社員が社会、顧客に対して大切にしてほしい価値観」「社員同士のコミュニケーションの中で大切にして欲しい価値観」「社員個人が大切にして欲しい価値観」+αで構成されています。

 MOSTのスローガンができる前の初期アイディアはこのようなものでした。

組織×内部:フレンドリーなコミュニケーションを大切にし、スピーディに動いてチームの成果を最大化しよう
組織×外部:高い倫理観を持ち続けよう
個人×外部:相手の想像を超えよう
個人×内面:オーナーシップを持とう

コインチェックでは、「社員にこうなってほしい」という理想値から設計するのではなく、実際に会社に根付いている価値観や文化から作っていきました。コーポレートアイデンティティの設計に伴い、もともとコインチェックに根付いていた文化はなんだろう? とプロジェクトメンバーを中心に議論を重ねたところ、以下のようなものがあがりました。

・経営陣と現場の距離が近い
・オープンでスピーディーなコミュニケーションをする
・常に価値を届ける相手(ユーザー・ステークホルダーなど)を第一に考える
・個人の意思を尊重する

 これらの根付いている文化と、バリューとしてふさわしいあり方・方向性を定めた上で、コインチェック社員にスローガンを公募。

「コインチェックらしい!」「意識しやすい!」「かっこいい!」「つい言いたくなる!」…そんなスローガンがいくつも集まりました。

 最終的に28件のアイディアが集まり、経営陣の投票によって決定されました。

バリュー浸透に向けたMOST表彰制度

 コインチェックでは、これらのバリューを人事評価制度に組み込むほか、バリューの浸透のために「MOST表彰制度」を設けています。

<MOST表彰制度とは>
 コインチェックのバリューを体現したエピソードを集め、表彰することでMOSTの解像度を上げていくもの。半期に一回表彰を行い、MOSTそれぞれにつき一つずつ、エピソードを決める。各部門の優勝エピソードには7万円の賞金がプレゼントされます。

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 MOSTそれぞれには、推奨されてきた行動が明確になっています。

M: Maximize team results(チームの成果を最大化しよう)

・個人のメリットよりもチームの成果を優先する
・一番キツイ仕事をかって出ている
・相手の心を着火させ、周囲を巻き込む
・自分だけの仕事を作らず、再現可能な状態にしている
・落ちそうなボールを自ら拾いにいく
・チームのメンバーの成長機会に能動的に関与する
・仕事がなくてもヨコ/ナナメで関係作りができる
・役職に関係なく建設的な進言をする
O: Own your work (オーナーシップを持とう)

・仕事を期限までに終える
・自律的に課題発見を行い、解決する
・仕事のゴールイメージを持ち、考え抜く
・悪い知らせほど早くアラートをあげる
・慣習や思い込みではなく、数字や事実で意思決定をする
・MTGではアジェンダを事前に共有し、ネクストアクションを明確化する
・メンバーの理解度と目的に応じて情報共有の粒度を調整する
・常にプランBを用意する
・とりあえず手を動かす
S: Surpass expectations(相手の想像を超えよう)

・仕事の依頼者の期待値を正確に把握できている
・仕事の完了と同時に次に繋がる示唆を添える
・状況は常に変化することを理解し、それを受け入れる
・事業やチームにとっての新しい技術を常に察知している
・非エンジニアも新しい技術に触れ、チームに共有する
・硬直化した仕事に遊び心を加えて、活性化させる
・MTGの前のアイスブレイクを大切にする
・カルチャーを自ら醸成する
T: Think integrity (高い倫理観を持ち続けよう)

・自責思考で前向きである
・オープンなコミュニケーションをとる
・ダブルスタンダードにならない
・人の陰口を言わず、弱みだけを見ない
・自分よりスキルを持つメンバーを受け入れられる
・仕事へのアドバイスと個人人格の否定を分けて考えられている
・職能に関わらず法令/社内規則には詳しい
・困難な時こそ毅然とした態度をとる

 このように、一つ一つのバリューを紐解くことで見えてくる「コインチェックらしさ」。次にMOSTを体現し、会社をさらに前に進めていくのはこれを読んでいるあなたかもしれません。

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