初心者の方でも使いやすいUIUXを目指して〜 4年連続ダウンロード数 No. 1アプリ「Coincheck」の裏話 〜
コインチェックは、2014年8月に暗号資産取引サービス「Coincheck」の提供を開始して以来、金融リテラシーにかかわらず、誰でも使いやすいサービスであることを大切にしています。これは、コーポレートサイトにも「コインチェックの3つの役割」として掲載している当社にとって大切なコンセプトです。
コインチェックの3つの役割 https://corporate.coincheck.com/about
“分かりやすいUIUX”にこだわり、誰でも「簡単」に使えるサービスを提供すること
新たな事業・サービスの創出に「挑戦していくこと」
価値交換プラットフォームとしての「安全性」を日々追求していくこと
日々ご利用頂いているお客様のおかげで、「Coincheck」はアプリダウンロード数4年連続国内No.1(※1)の暗号資産取引サービスに成長しています。今回は「Coincheck」をUIUXから支えているデザイナーとエンジニアのお2人に、PR担当の繁田(はんだ)がインタビューします。
※1 期間:2019年~2022年、対象:国内の暗号資産取引サービス、データ協力:AppTweak
2021/04/14 リニューアル版アプリ(Coincheck 4.0)のご紹介
今回お話しいただくお2人
OZ
プロダクト部 UIUX Designグループ デザイナー。学生時代はサウンドデザインを専攻しつつ、映像・音楽制作からフロントエンジニアまで経験。デジタルプロダクトデザイナーとして2件アプリを制作したのちにコインチェック入社。
深澤 陽介
iOS/Androidエンジニア。旧ユーザーエクスペリエンス部のメンバーとして2019年9月1日にコインチェックに入社し、モバイルアプリに関するさまざまなUIUX改善やフルリニューアルを担当。2020年10月よりプロダクト開発運用部 Mobileグループのグループリーダーとしてマネジメントを行いつつ、エンジニアとして引き続き開発業務にも従事。前職はIoTスタートアップで住宅向けスマートロックのモバイルアプリ開発やマネジメントを担当。
それでは早速、PR担当の繁田(はんだ)が、2人のお話を聞いて行きたいと思います!
Q 「2019年から4年連続 Coincheckアプリがダウンロード数 国内No.1を獲得」の裏側には、地道なアップデートのつみ重ねによる「ブラッシュアップ」が寄与していると思います。ざっくりと、1年間で「Coincheck」アプリはどれくらいアップデートしているのでしょうか?
深澤:マイナーアップデートを含めると30−40回くらい年間にアップデートしています。4半期に1度のペースで大きなアップデートをしています。
2022年の大きなアップデート実績
2022/05/11【Coincheckアプリ】価格アラートなどをアップデート!
2022/08/24【Coincheckアプリ】ニュースが読める「ディスカバ
ー」画面を新設!
2022/09/15 iOS16に対応したCoincheckアプリの最新バージョン(iOS 4.5.3)を公開しました
2022/12/14 【Coincheckアプリ】ディスカバー画面で取引ランキングの確認が可能に!
Q これらのアップデートの裏側にはどんな思いがあるのでしょうか?
OZ:4年前、初期のUIは古いコンポーネントを使っていたんです。これはタスクベースのUIで、例えると「銀行のATM」のようなものだと思っていただけたらと思います。それが悪い訳ではないのですが、どこに何があるかわかっていないと使いづらいものになっていたと思います。タブの設計を見直したりといった「OOUI化」を進めて「誰が、どこで、いつ使ってもわかりやすい」を目指してUXの改善を進めて行きました。
Q UX改善の軸になる考え方はどんなものなのでしょうか?
OZ:椅子って座り方を考えなくても座れると思うんです。お家の中でも外でもどこでも、考えなくて、無意識に座れるものですよね?優れたプロダクトは考えなくても「自然と」使い方がわかるものが多いのではないでしょうか。さて、Coincheckのアプリの話に戻せたらと思います。Coincheckのアプリで「BTC買おう」と思ったらどこから始めるでしょうか?
ウォレットの資産がいくらか確認する、BTCの値動き・詳細を確認、などいくつかのステップがあると思います。実は今のUXだと2タップ、3タップで思い立って購入できるようになっているんです!
深澤:最近は取引履歴からも購入画面に遷移できるようになっています。ウォレットで見ている時、取引履歴を見ている時、ディスカバータブのニュースを見ている時、思い立ったタイミングで取引できるようになっています。
OZ:暗号資産を買う・売るといった行動をユーザーの好きな順序で行えるようにすることで、ここぞというタイミングを逃さないような設計を目指しています。
上記を目指すことで画面数などを減らし、シンプルなプロダクト開発ができるようになるので、開発・メンテナンスコストを下げる効果もあります。
ご参考:モードレス・ユーザーインターフェースhttps://www.sociomedia.co.jp/3950
Q ダウンロード数と実際使われているのとはまた別かと思うのですが、実際に使われる・選ばれるサービスである理由はどこにあるのでしょうか?
深澤:やっぱり「使いやすさ」や「購入のしやすさ」なのではないでしょうか?Coincheck=初心者に優しいイメージがあるのも大きいと思います。
例えばどんなところが特徴的なのでしょうか?
深澤:実際にCoincheckのアプリをみてみてください。特徴的には半分半分のUIだと思うんです。上半分がチャート、下半分が通貨のリストになっているんです。
なかなか特徴的なUIかと思います。他社のアプリだと別のページでみないといけないのですが、そこが大きな違いです。パッとみて価格の推移がわかって、その下に購入のボタンがあるというシームレスな感じが使いやすいのではないでしょうか?
OZ:アプリ内の文字量を必要最低限にしているのもポイントかもしれません。 多すぎる情報はノイズとなってしまうので、なるべく避けるようにしています。
最近追加された「お気に入り」機能も試してもらえたらと思っています。元々は「カスタム」「お気に入り」という一般的なアプリにある概念で、証券などに慣れていないユーザーにも馴染みのある導線設計になっていると思います。
Q 最近のアップデートで気に入っているものは何でしょうか?
深澤:そうですね、私は「ディスカバータブの取引ランキングとニュース」が気に入っています。ニュースを読んで参考にして取引するという流れがスムーズだなぁと感じています。
ディスカバータブの詳細はこちらhttps://corporate.coincheck.com/news/sAeT4trA
OZ:私もディスカバータブの取引ランキングとニュースです。Coincheckはデザイナー・エンジニア・アナリスト・PdM・マーケ・CXの距離が近く、アイディアもお互いに出し合って開発しており、これはまさにそこから生まれた機能です。このカルチャーは私にとってCoincheckの愛すべき部分の一つですね。
これまでの話を総括して締めのコメントください。
OZ:現在の暗号資産業界は売買だけでなく、多くの選択肢がアップデートされ続け、初めて使う方にとっては複雑な仕組みが多いと感じています。そんな奥の深い世界の入口として、誰も置いてきぼりにせず、新しいSNSに触れる感覚で。また、安心してお使いいただける体験をこれからもお届けして行きたいです。
深澤:コインチェックアプリのフルリニューアルを行ったことで、iOS/Androidで同じ体験が提供できるようになり、スピード感を持ってUIUXの改善を実行できるようになりました。ただその一方で、アプリ上での販売所以外のサービスの使い勝手についてはまだまだ改善の余地があり、今後はバックエンドチームとの連携を強化して改善していきたいと思っています。
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コインチェックは「新しい価値交換」を身近に感じていただけるよう、“分かりやすいUIUX”にこだわり、誰でも「簡単」に使えるサービスを提供することを大切にしてきました。暗号資産やブロックチェーンは日々進化を重ねて「新たな価値交換」も身近になりつつありますが「情報リテラシーの格差」や「なんだか難しそう」といったイメージがあるのも事実です。コインチェックはこれからも、暗号資産やブロックチェーンにより生まれる変革を誰もが身近に感じられるように、より良いサービスを提供できるように務めます。
この想いの実現に向けた「Coincheck」のサービス成長を支えるエンジニアを募集しています。共感いただける方、ぜひ一度お話を聞かせてください。