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気づいたらCSからPjMに転身していた話

この記事はコインチェック株式会社(以下、コインチェック)のアドベントカレンダー11日目(シリーズ2)の記事です。

みなさん、はじめまして!プロジェクトマネジメントグループのグループリーダーを務めています「らいおん」です。

いやぁ、「プロジェクトマネージャー(以下、PjM)のグループリーダー」なんて、めちゃくちゃ偉そうな肩書をいただいてしまったわけですが、実際はどうかというと、PjM歴はたったの1年3ヶ月。完全に新米PjMです。しかも、年齢は40手前。なんともアンバランスな状況なんですよね。

実は、僕はもともとカスタマーサポート(以下、CS)の仕事をずっとやってきた人間でして、当社にもCS担当として入社しました。PjMなんてまったく未知の世界でしたし、触ったこともない領域でした。でも、ひょんなことからPjMになることになり、今回はその挑戦と苦悩の物語を少しお話ししようと思います。

はじめに - 転機となる部署異動

ある日突然、部署異動の打診がありました。PjMへの転身の話。

会社内では大幅な組織改編が進んでいて、その流れで僕にもお声がかかったというわけです。

驚きましたよ。まったく予想していませんでした。でも、なんだか面白そうだなー、新しいことに挑戦できるのは嬉しいなー、なんて軽い気持ちで引き受けてみることに。

こうして、僕の新たなキャリアが始まりました。

未経験の世界に飛び込んでみたら…

初めて担当することになったのは、法改正関連の開発プロジェクト。しかも、専任のPjMとして一人で任されるという、今思えばかなりヘビーな案件でした。

「まぁ、似たようなプロジェクトにはCS担当者として関わったことあるし、大丈夫だろう!」なんて楽観的に構えていましたが、これが大間違い。

いざ始めてみると、PjMが何をやるのか、全然分からない。

どうやって要求定義されて、要件定義して、それを開発と連携して進めるのか?

その流れがさっぱり分からないんです。流れが分からないのでWBSも作れない。

さらに、法改正関連といっても、法律についても詳しくない…。

「これ、どうすりゃいいんだ?」と途方に暮れる日々でした。

しかも、当時の部署は新設されたばかりで、法改正関連のプロジェクトをPjMとして経験した人が誰もいません。

手探り状態で進めるしかなく、自分には向いていない、できないんじゃないかと、何度も思いました。

人のふんどしで相撲を取ることにした

悩んでばかりいてもプロジェクトは進まないし、期限は待ってくれません。

そこで、「正解が分からないなら、自分の中での正解を見つけてやろう!」と開き直ることにしました。

しかし、それを実現する方法も分からないので、とにかく周りの人に頼りまくりました。

開発のことが分からないので、開発メンバーの定例会議に顔を出して毎日話を聞きました。

法務担当とは一日に何度もミーティングをして、質問攻め。法律に関する理解を地道に深めていきました。

自分でWBSを作れないので、チームメンバーに手伝ってもらいながら作成。

上長には、僕の拙いドキュメントを何度もレビューしてもらい、プロジェクト進行についてアドバイスを受けました。

たくさんのフィードバックをもらいながら進めるうちに、なんとかプロジェクトが前に進むようになりました。

いろんな人にふんどし掴まれてた

「人のふんどしで相撲を取る」気持ちで進めていたら、気づけば約半年で10件ほどの開発プロジェクトをリリース完了していました。

いやぁ、大変でした…。

僕自身もですが、プロジェクトに関わってくれたメンバーもめちゃくちゃ頑張ってくれました。

いろいろな困難があり、「これは乗り越えられないかも」と思ったことも多々ありましたが、いつも誰かが助けてくれました。振り返れば、メンバーみんなが僕を支えてくれていたんです。

「人のふんどしで相撲を取っている」と思っていたけど、実はプロジェクトメンバーが僕のふんどしを掴んで、支えてくれていた――そんな感じでした。どう考えても反則技ですが、めちゃくちゃ強力でしたね。

CSとPjMの共通点

そんな僕がこの経験を振り返って気づいたのは、PjMの仕事でやっていたことは、CSの仕事で自然とやっていたことの延長だったということです。

例えば、次のようなことを徹底してやること。

  • 傾聴する

  • 共感する

  • 迅速に対応する

  • 柔軟に対応する

  • 自分の非を認める

  • 正確な情報を提供する

  • ポジティブな態度を維持する

  • 問題解決のための協力を依頼する

あとは次のような、やってはいけないことをやらないこと。

  • 相手の話を遮る

  • 前提の説明を怠る

  • 先入観で対応する

  • 返事を後回しにする

  • 「いや」「でも」など否定的な表現を使う

  • 分からないことに対して、曖昧な回答をする

  • 伝えたい情報を、自分の話したい粒度で伝える

これらはCSの基本とも言えるスキルですが、PjMでもそのまま活かせました。そして、それがメンバーとの信頼関係を築き、結果的にプロジェクトを前に進める原動力になったのだと思います。

さいごに

新しいことに挑戦するのはしんどいです。

でも、思い切って飛び込んでみて、がむしゃらに頑張ってみると、後から振り返ったときに素晴らしい景色が広がっていることもあります。

だからこそ、チャンスがあれば「軽い気持ちで乗っかる」くらいの姿勢が大事だと思います。

そして、忘れてはいけないのがコミュニケーションの重要性。

CSのスキルって、どんな場面でも本当に役立つんだな、と改めて実感しました。

最後になりますが、これまで支えてくれたみなさん、本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします。

また機会があれば、「気づいたらPjMのマネージャーになってた話」も書いてみたいと思っていますので、その話はまたいつか。

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