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【代表インタビュー 前編】新たな世界を創る喜び。コインチェックが描く未来と未知への挑戦 (1/2)


こんにちは、コインチェック採用グループです。コインチェックは今まさに、組織のさらなる拡大のフェーズ。2023年度中に現在の人数のおよそ倍の330名以上の組織にするため、会社一丸となって採用に取り組んでいます。

今回は、コインチェック代表取締役の蓮尾へ行ったインタビューの様子を前後編に渡ってお届けします。前半ではこのようなことを語っていただいています。

・コインチェックの今までの歩み
・コインチェックが叶えたい未来とは
・コインチェックで働く面白さ

暗号資産という分野を牽引してきたコインチェック。今、社長がどのようなことを考えて会社運営を行っているのか、是非楽しく読んでいただければ幸いです。

Profile

蓮尾 聡(はすお さとし)
代表取締役 社長執行役員 
1993年東京大学法学部卒業。1993年、株式会社日本長期信用銀行に入行。1998年にUBS証券株式会社、2004年に三菱証券株式会社を経て、2005年5月マネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)入社。その後、2007年10月にマネックスグループ株式会社の子会社であるマネックス証券株式会社の取締役に就任。マネックスグループ株式会社では、2010年10月同社執行役員、2015年6月同社常務執行役員Co-CFO、2016年4月同社執行役共同CFOを経て、2017年10月より同社執行役CFO。2019年11月よりコインチェック株式会社代表取締役社長。


コインチェックの歩み

ーー先日(2021年9月末時点)、Coincheckアプリは2年連続で国内の暗号資産取引アプリのダウンロード数No.1を獲得しました。これまで、どのような思いでサービスを提供してきましたか?

コインチェックは、「暗号資産で様々な体験をお客様に届けたい」という思いから暗号資産取引サービス「Coincheck」を提供してきました。もともと、暗号資産という世界は、一部の人しか関心がない、非常に閉じた世界でしたが、それを優れたUI / UXによって誰もが簡単に使えるサービスを提供したい、というのがコインチェックの根幹です。そのほかにも、より多くの人に暗号資産との接点を提供し親しんでもらうため、電気やガスなどのインフラに暗号資産を利用できる「Coincheckでんき」などのサービスや、資産形成に暗号資産を用いる「Coincheckつみたて」など多岐にわたるサービスを展開し、ただ暗号資産で取引を行うだけでなく、ユーザーが身近に感じられるようなサービスを作っています。

ーーここ数年で、暗号資産というものの認知度は本当に変わったと思います。その中で、コインチェックが支持されてきた理由はどこにあるのでしょうか?

弊社のお客様は20代、30代の若い方が多いです。今の若い人たちにとっては、資産形成や株、投資信託といったものは堅くてとっつきにくいのだと思います。暗号資産という全く新しいものが世の中に出てきて、そういう先進的なものに触れていくのが格好いいという考えは若い人たちの中にあると感じており、そこに簡単に取引できるサービスを提供することで若い人々を中心にコインチェックは支持されてきたと感じています。

一方で現状では、そもそも暗号資産というものに触れている人はまだ少数です。暗号資産と聞いて、ビットコインを思い出すという人は増えたと思いますが、暗号資産取引を行っている人はまだ日本では人口の5%未満(※)と言われています。残りの95%の人々に暗号資産の世界にどう興味を持ってもらうかが次の課題で、まだまだそういう意味では完全に市民権を得ているわけではありません。

インターネットというものが生まれた頃、多くの人が自分とは無縁の怪しいものだと思っていました。しかし徐々にいろいろなことを効率化するツールなのだと認知されていき、現在は生活に必要不可欠なものになっています。それと同じように暗号資産も世界的にもっと広がりを持っていくはずです。まだまだ、マネーロンダリングの問題など解決していくべき課題があるのは確かですが、それでもさらに広がっていく世界だと我々は信じています。コインチェックの信じる未来を一緒に信じてくれる人たちを少しでも増やしていきたいです。

(※)参考:一般社団法人日本暗号資産取引業協会より

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新しい技術の面白さ、便利さを多くの人に届けたい

ーーコインチェックといえば暗号資産、というイメージが強いと思いますが、現在は新規事業にも力を入れています。今後の事業の方向性について教えてください。

コインチェックはサービス提供を通して、デジタル経済圏のゲートウェイになりたいと思っています。暗号資産に限らず、その時代のテクノロジーを使って日々の暮らしや経済を効率化していきたい、というのが重要な思想です。テクノロジーの進歩によって新しい世界は次々と生まれている中で、そういった新しいものへのアクセスを1つでも2つでも増やしていくために2020年から新規事業を立ち上げ、現在はすでにサービスを提供しています。それが現在コインチェックでも注力している、NFTマーケットプレイスCoincheck NFT(β版)やIEOプラットフォーム「Coincheck IEO」です。

NFTとは
Non-Fungible Tokenの略語で、偽造不可能なデジタルデータを指す。ブロックチェーンの技術を用いて、オンライン上のデータを複製・改竄できないようにする技術。
IEOとは
Initial Exchange Offeringの略語。トークン発行によるコミュニティの形成・強化や資金調達を暗号資産取引所が支援するもの。

そのほかにも、「Sharely(シェアリー)」というサービスもリリースしています。これはデジタル経済圏という視点とは少し離れていますが、世の中の課題解決のためにコインチェックの経験を生かして作ったプロダクトです。これまではどちらかというと、BtoCの世界でビジネスを展開してきたのに対して、BtoBの世界にコインチェックができることはないかという一つのチャレンジが株主総会運営支援サービス「Sharely」です。現時点ではブロックチェーンや暗号資産と直接の関わりはありませんが、どこかで重なっていくこともあるかもしれないですし、事業領域を広げていくという意味では一つの柱になっていると思います。

ーーコインチェックの代表取締役として、サービスを通しどのような世界を作っていきたいとお考えですか?

暗号資産は、既存の金融システムの一部を代替するものとして形成されつつあります。暗号資産を利用することでコストが下がったり、利便性が上がったりというメリットがある一方、新しい技術であるがゆえにルールが明確になっていないことも多く、難しい点が多いのも特徴です。コインチェックとしては少しでも、既存の金融の枠に囚われない新しい価値交換を実現するサービスの世界をつくっていきたいと考えています。

ーー既存の金融の枠組みと、暗号資産の世界はどのように異なるのでしょうか?

既存の金融の枠組みというと、「それぞれの国が発行した通貨」の世界です。通貨は国家が発行し、その国の中で流通することを前提に作られています。そもそも国という大きな仕組みが基本にあり、その下にいろいろな制度が作られ成り立っているのが既存の金融です。

一方、暗号資産には国の概念がありません。分散型の世界なので、ビットコインに限らず、様々な考え方や仕組み、システムが存在し、国の仕組みとは異なる形で運営されています。それによって、通貨そのものが国を超えて流通しているというのが特徴です。

国の発行する通貨とは違い、暗号資産のルールは今まさに形成されている最中です。世界中の人たちが集まって、どのようにコントロールしていくべきか議論が始まっている中、コインチェックとしてもそういった議論に携わっていきたいと考えています。現時点でコインチェックは国内にてサービスを展開していますが、今後、サービスを拡大させていく中で国内だけでなく、グローバルに展開していくことも選択肢の1つだと考えています。

ーースタンダードな質問ですが、もし世の中のお金全てが暗号資産になったらどんな世界が待っていると思いますか?

全ての通貨が暗号資産に置き換わる、とは考えていません。暗号資産そのものの種類も増えている中で、資産というものが一元化されていくのではなく多元化していくのではないかと考えています。生きていく中で避けられない通貨との関わり、その選択肢が増えていくというのが、少し先の未来なのではないかと思っています。

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コインチェックができる価値提供をもっと増やしていくために

ーー既存の金融の枠に囚われず、多くの人が新しい技術に触れるきっかけを作る。そのために、コインチェックでできることを増やしていく必要がありますよね。まずはどのようなことに着手しますか?

まずは採用です。コインチェックは自社で開発しているので、エンジニア数がプロダクトの開発力に直結しています。また、取引所や販売所だけでなく、新規事業を強化するためにも人が必要になってきます。ユーザーが増えるとともにカスタマーサポートも強化しなければなりません。作りたい未来を創っていくために、今はたくさんの人の力が必要なんです。

ーー今このタイミングで、採用を強化し組織の拡大に踏み切った理由を教えていただけますか?

当社でも様々な新規サービスを立ち上げているように、暗号資産やブロックチェーン技術を中心とした変化は世界中で起こっています。しかも、物凄いスピードで起きています。その変化を追いかけていけば実現できる世界は見えている一方、やりたいことに対してリソースが足りないのが現状です。だからこそ、今の世界の変化に対する興味や関心を共有してくれる人たちをコインチェックの仲間に迎え入れていきたいと考えています。新しい、未知の世界にアクセスするようなツールやサービスを作っていける組織にするためには、人を増やして組織を拡大することが重要です。

また、組織として、暗号資産に対する熱意をもっと高めていきたいと感じています。暗号資産にすごく興味のある人はぜひコインチェックに入社して、これから構築されていく新しい世界を一緒に牽引していきたいです。もちろん、暗号資産のみならず「新しいものを作りたい」という気持ちを持った人にも来て欲しいと考えています。ブロックチェーンのエンジニアでないといけない、というわけではなく、アプリやサービスの開発においてもまだまだ人は足りていません。これまでにない、何か新しいサービスを作りたいという人にとっては、今のコインチェックはとても面白い環境です。


後編では、これからさらに新しい世界をつくっていくための採用について詳しくインタビューを行なっています。


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