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Coincheck OnRampの紹介

この記事はコインチェック株式会社(以下、コインチェック)のアドベントカレンダー16日目(シリーズ1)の記事です。

こんにちは、コインチェックでコネクト事業部長を務めている間口です。

コネクト事業部は、主にBtoBtoC領域(IEO/NFT/OnRamp)のプロダクトグロースに対して責任を持っている部署です。今回はその中でも比較的新しいサービス、Coincheck OnRampについて紹介します。

Coincheck OnRampとは

「Coincheck OnRamp」は、 2024年2月20日にリリースした、事業者が提供するゲームやアプリなどのweb3プロダクトにおいて、暗号資産の購入からweb3ウォレットへの送金までをシームレスに実現するサービスです。

Coincheck OnRampは2023年の夏頃から本格的に着手しました。日本国外に目を向けると、すでに様々な企業からOnRampサービスが提供されていたため、まずは競合プロダクトの分析からはじめました。

直面した課題

プロダクトに必要な機能の検討を始めると、日本国内で同じような提供するためには様々な課題があることが見えてきました。

媒介の該当性

Coincheck OnRampはプロダクトの性質上、事業者のプロダクトからシームレスに暗号資産を購入したいケースを想定しています。そのため、Coincheck OnRampが暗号資産売買の媒介に該当するようなプロダクトになってしまうと、導入する事業者も暗号資産交換業者の登録が必要となり、ハードルが高くなってしまうという課題がありました。

この点については、どういったプロダクトなら良いかなど、社内の法務コンプライアンス部門はじめ、関係各所と認識を合わせながら慎重に進め、該当しない形で提供できる仕様にしました。

最近では、「資金決済制度等に関するワーキング・グループ」において、仲介のみを行う事業者について議論されており、今後の行方に注目したいところです。

https://www.fsa.go.jp/singi/kessaiseido_wg/siryou/20241121/1.pdf


クレジットカードでの暗号資産購入

Coincheckで暗号資産を購入する際は、口座に日本円を入金するというステップが必要になります。
もしクレジットカードが利用できれば、この手間を省くことができ、ECサイトで物やサービスを購入するのと同じ感覚で暗号資産を購入できるようになります。
海外のサービスにおいては、暗号資産をクレジットカードで購入できるケースもありますが、日本国内においては難しい状況でした。

Coincheck OnRampでは、シームレスに購入する体験を提供したかったため、クレジットカードで購入する方法が無いか改めて調査しました。その中で、実現できそうな方法もありましたが、制約事項がかなり厳しく、求めていたユーザー体験を提供することは難しいと判断し見送ることになりました。

現時点ではクレジットカードでの購入を提供できておりませんが、継続して取り組んでいきます。

Coincheck OnRampでこだわったポイント

導入した事業者のゲームやアプリで、暗号資産を活用してもらいやすくするため、送金手数料の負担をできるだけ抑えられるようにしました。

コインチェックの送金手数料は、少額送る場合でも0.005ETHといった形で固定の手数料がかかってしまいます。そのため、少額をウォレットに送りたいというニーズには応えられていない状況でした。

その課題を解決するため、Coincheck OnRampではブロックチェーンの状況に応じて手数料が変動する形式を導入しました。

説明ページでは馴染みがない言葉が多く難しい部分があるかもしれません。

ブロックチェーン上の手数料は、混雑具合(トランザクションの数)によって変化しており、空いているときは送金手数料が安くなり、逆に混雑している時は手数料が高くなるという仕組みになっています。

Coincheck OnRampでは、画面に送金手数料が表示されており、混雑具合に応じて一定間隔で更新されるため、空いているタイミングを選んで利用していただければ、送金手数料を抑えて利用いただけます。そのため、少額を送りたいと言った場合のニーズに応えられるようになりました。

Coincheck OnRampを使ってみる

こちらのLPにある、「ご利用はこちら」ボタンから使うことができます。

ご利用にあったっては、MetaMaskといった秘密鍵をご自身で管理するウォレットと、Coincheckでの口座開設が必要です。

詳細な使い方については、ヘルプページがありますのでそちらをご覧ください。

最後に

他のOnRampサービスと比較するとまだ物足りない状況ではありますが、送金手数料などこだわったポイントもありますので、ぜひCoincheck OnRampを利用してみてください。


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